VOICE.139 株式会社太郎庵

ユニフォームで「らしさ」を表現する一新事例|お客様事例

お客様へのインタビュー、導入成功事例のご紹介。

福島県河沼郡会津坂下町で昭和24年に1号店を開店し、会津地域を中心に10店舗以上を展開する株式会社太郎庵様。 地域に愛される和菓子・洋菓子製造販売の老舗として常にお客様に寄り添う同社は、自社ブランディングのためにユニフォームを親しみやすいものへと一新しました。親しみやすさを求めるに至った経緯やこれまでのヒストリーを伺いました。

株式会社太郎庵様について

Q.御社について教えてください。

目黒徳幸社長:当社は昭和54年に父が会津坂下町の表通りに店を構え、お菓子一筋でやってきた地域密着の和菓子・洋菓子店です。
一店舗目の会津坂下店が蔵造りの建物だったことから『お菓子の蔵』として開店しました。
元々は祖父が昭和24年に目黒菓子店を創業し、そこからお菓子の道を進んできたので、家業三代目でもあります。

▲会津坂下町にある工場売店

 
目黒社長:会津の地にあって日本を代表するお菓子屋になりたい。そんな想いから、男の子の名前の代表格である「太郎」を社名に入れています。
これは父が考えた名前で、覚えやすく、地域でも親しまれています。

Q.目黒社長は事業承継して現在に至るのですね。

目黒社長:そうですね。社長に就任したのは2019年で、父は今でも会長として会社を支えてくれています。
父は祖父の背中を見て育ち「表通りに店を構えて親孝行したい」という夢を成し遂げました。
父に褒められたいがためにやっているわけではないですが、次は僕が、会津の地にあって日本を代表する菓子店になる、という創業からの想いを叶えてやると思っています。そうすることで父を日本一の俺の親父だ、と証明したいですね。

Q.有言実行に向けて、目黒社長は会社の経営からPR活動まで様々な取り組みをされているんですよね。

目黒社長:経営企画、商品開発、採用・教育…色々やりましたね。
自社CMの作詞・作曲からダンスの振付まで自分で監修したこともありました。
専門学校を出てからは横浜の洋菓子店で30歳までひたすら修行していたので、経営もプロモーション活動も初めての分野ではありましたが。
思いついたことを即自分でやろう、とスイッチが入るのだと思います。

Q.店舗を構えた接客業となると、やはり昨今は苦戦する場面が多かったのでしょうか?

目黒社長:お土産、ギフト系は新型コロナウイルス拡大の影響を受けて売上が減少しました。しかし、メイン所の自社商品ラインは落ち込みを見せず、会社全体の損失は少なかった印象です。

Q.その要因とは?

目黒社長:地元の皆さんが太郎庵のお菓子を買って支えてくれているから。これに尽きます。
とはいえ、国内の人口減が進んでいることを考えると、これから手放しで売り上げが伸びる要素はありません。そこは今後の課題でもあるととらえています。
新規参入の会社なら数字が上がり続ける流れは生まれやすいですが、太郎庵は昭和から続く老舗。
利益率の安定と、会社として持続可能な仕組み整備を進めていかないといけません。

太郎庵が地元に愛される店であることがわかりますね。

目黒社長:嬉しい限りです。これも信頼を積み重ねるためにコツコツ取り組んできた成果だと思います。
美味しいお菓子を安定的に提供する。クレームがあれば即時に対応する。これを40年以上続けたことで、お客様が太郎庵を信頼してくれるようになったのです。
積み重ねた信頼があるからこそ太郎庵の商品を食べ続けてもらえる。これこそが他社には真似できない、差別化できている部分です。

▲HPの商品紹介には長年愛されるお菓子の数々が並ぶ

 
目黒社長:ですが、現状の認知度に甘えず、これからも努力は惜しみません。
目指す場所は、会津の地にあって日本を代表するお菓子屋です。
では、誰が一番を決めるのか。誰が代表を決めるのか。そう考えたとき、それはお客様や社員、地域の方達が決めることだ、というのが当社の答えでした。
周囲の人々が日本を代表するお菓子屋=太郎庵と認識するかどうかが重要で、そのためにも太郎庵を知っている人に最大限尽くしたいという思いです。
周りが「応援したい」「手伝いたい」と思えるような存在で居続けるのも大切なポイントです。
太郎庵は有名なブランドやアーティストのような存在を目指すのではなく、一生懸命で親しみやすく応援したくなるような存在であるべきで、これを僕はよく『スナックのママ理論』という表現をします。
社内でも繰り返し伝えていて、これからもこの姿勢は変わりません。

ユニフォームについて

Q. ユニフォームのモデルチェンジをした理由(きっかけ)を教えてください。

目黒社長:以前のユニフォームは著名なデザイナーに手掛けてもらった洗礼されたデザインでした。
4~5年ほど着用してすっかり定着した頃、「オシャレだけど敷居が高く感じる」と言われました。
先ほどの話にあったような『一生懸命で親しみやすく応援したくなるような存在』を目指すならば、ユニフォームはそれに合ったものにすべきです。そうした流れもあって、自分達らしいユニフォームへと一新しました。

▲生まれ変わったユニフォームを着用したスタッフの皆さん

 

Q. 新たなユニフォームに求めたものはなんでしたか?

目黒社長:やはり、親しみやすさですね。あとは、「良い物を選んでほしい」ともお願いしました。スタッフが長く着ることになるので、耐久性だったり洗濯のしやすさだったり、実用性の部分に気を遣いました。

▼素材選び
親しみやすさをぐっと底上げするために、ベストにはデニム地のアイテムを採用。
デニムにもマッチするダック素材のミドルエプロンもセットにすることで、統一感も◎

▼売り場に合わせたアイテムチョイス
店頭ではギフト商品も取り扱うので、カジュアル過ぎないフォーマルな印象にまとめる必要がありました。
ワイシャツ、ベスト、ひざ丈のタイトスカート、エプロンとシルエットはかっちりとさせています。
目黒社長曰く、定番品(カタログに掲載されている商品)とオリジナル品をブッキングしつつ、オリジナリティを出したのだといいます。

▲自社商品のパッケージロゴをプリントしたリボンも

 

今後の展望

Q.最後に、これからの活動や展望をお聞かせください。

目黒社長:当社ではお客様のことを「仲良し」と呼んでいるのですが、まずはこの「仲良し」を増やしたいですね。
お菓子を通して何かを贈り合う、分け合う、食べ合う…といったお客さん同士の関係性向上支援を行うのが僕の使命です。
お客さんと仲良し、社員と仲良し、社会と仲良し。この三方仲良しをより強化することで使命を果たしていきたいです。
もうひとつ、福島県の自信と誇りになる明るいニュースを発信したいです。
そのためには、実直に誠実に、良い商品、良いサービスを更に良くしていく必要があります。

目黒社長:当社のロゴマークであるランプには、お菓子を通して会津を良くしたい、お菓子を通してお客様の心にぬくもりを伝えたい、という情熱が込められています。
設立から灯るこの火は、今も変わりません。
そうした志しのもとで商いに向き合う以上、売上を上げるだけの組織にはしたくないです。
地域に愛される商品を提供しお客様と繋がることができる当社だからこそ、学べることも多いです。
お菓子を通して自分の心の中の磨きたい石を磨き続けることができる。だからこそ「お菓子屋はいいぞ」と心から言えるのです。

お客様情報

会社名 株式会社太郎庵
所在地 福島県河沼郡会津坂下町
設立 昭和24年8月創業
資本金 3,600万円
従業員数 170名
事業所 ●会津総本店
●七日町菓房
●会津城南店
●にいでら工房店
●西栄町店
●猪苗代店
●喜多方店
●塩川店
●会津高田店
●会津坂下店
●工場売店
●会津田島店
●郡山フェスタ店
●郡山桑野店
事業内容 和菓子、洋菓子製造販売
ホームページ https://www.taroan.co.jp/

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