VOICE.20 善光会 とちぎライトセンター様

視覚障害者の方も着やすい利便性重視のユニフォームへ|お客様事例

お客様へのインタビュー、導入成功事例のご紹介。

障害福祉サービス事業所として3障害の受け入れを行っていらっしゃいます、社会福祉法人 善光会 とちぎライトセンターさんに、その経緯をお伺いしました。

外観

社会福祉法人 善光会 とちぎライトセンター様について

Q.貴施設についてお聞かせください。

佐久間施設長:当施設は先代の理事長が、盲学校の校長を退職された後、自分の教え子が卒業しても働く場所が無いという事で、マッサージの資格を持った方の為や作業をする場として自宅を開放したのが始まりです。
その後、「親亡き後の生活」を案じていた先代の理事長は、平成16年に身体障害者授産施設として「とちぎライトセンター」と、宿泊できる施設として福祉ホーム「鬼怒」を開設しました。

Q.具体的仕事内容を教えて下さい。

佐久間施設長:当施設は障害福祉サービス事業所として3障害の受け入れを行っています。特徴としては、主に視覚に障害のある方が利用しています。

○就労継続支援B型
障害があるために、一般企業での就労が困難な方に働く場を提供し、知識や能力の向上のために 必要な訓練を行っています。作業内容は、点字広報誌の作成、点字名刺作成、牛乳パック椅子作り、クッキー作り、あんまマッサージ、廃油のリサイクル石けん作りなどです。その他、点字訓練、歩行訓練、パソコン訓練(音声パソコンやワープロ・表計算)、販売訓練を行っています。
○生活介護
日中、当施設にお越しいただき、介助を受けながら、日常生活訓練、社会適応訓練等を行い、家庭的な雰囲気の中で、有意義な時間を過ごしていただきます。読み聞かせ、さをり織り、音楽鑑賞等、ご本人の希望に沿った日課を行っています。
○福祉ホーム「鬼怒」
障害をお持ちのため、家庭において日常生活を営むのに支障のある方でも、暮らしやすい設備が整えられ、地域において自立した生活を営むための施設です。

Q.モデルチェンジをしたきっかけを教えて下さい。

佐久間施設長:当施設では平成20年からクッキーを中心とした焼き菓子を作っています。視覚に障害を持ち、就労支援を受けている方が製造し、県内の福祉プラザや道の駅等で販売をしています。今回、クッキー事業担当の障害者2名と職員の10名分をモデルチェンジしました。

Q.なぜクッキー事業を始められたのですか?

佐久間施設長:視覚に障害がある方でも焼き菓子作りなら取り組めるし、工賃向上にもつながると思い、始めました。現在、衛生管理の出来る方に限定して、全盲の女性が1名、弱視の男性1名がクッキー事業に携わっています。スタートして1年ほどは、何が出来るのかを模索しながら訓練の日々でした。障害を持った方は健常者の方とは違い、どうすれば作業を出来るかを1つ1つ見つけ、能力に合わせ作業を考えて職員がサポートをしていかなければなりません。私たちは簡単にできる事でも、障害者は訓練をしないと出来ないことが多いのです。しかし、日々の積み重ねによって彼らの能力はどんどん伸びています。現在は、彼らの製造した商品が、市役所内のわくわくショップUや、福祉プラザ、 道の駅、図書館、サービスエリアなどで販売され、イベントやお祭り等も出店しています。

手作りクッキー

Q.商品は誰がどのように選びましたか?

齊藤さん:これまでは、消耗も少なく、頻繁に買っていなかった為カタログから選んで頼んでいました。丁度交換の時期にタイミングよくユニフォームネットの営業さんが営業に来られ、相談しました。今までは普通の白のコックコートでしたが、カラフルな商品にしたかったため、利用者さんにデザインや色を伝え、実際に商品を取り寄せてもらい、肌触りなどを確かめ決めてもらいました。

Q.採用するに当たり注意した点はどこですか?

齊藤さん:視覚に障害を持った方は、ユニフォームを着用した姿を自分の目でチェックできないので、三角巾などは形が出来上がっていて、被るだけのものにしたり、履きやすいパンツを選びました。それと、洗濯なども自分たちでするため、どれが自分の物か、分からなくならないように目印として、形に特徴のあるボタン(女性はカニ)を全てのアイテムに着けています。

作業風景

Q.ユニフォームを変更していかがですか?

齊藤さん:新しくユニフォームをした事で利用者がとてもうれしそうです。周りからも「何色のエプロン似合うね」と言われ、モチベーションが上がっているように感じます。販売も利用者がしなければならないのですが、その時着用するユニフォームもほしくなりました。

Q.最後に一言お願いします。

佐久間施設長:当施設でサービスを提供している就労継続支援B型は利用者が製造販売をした売り上げから経費を引いた分を利用者全員で均等に割るため、月額平均15,000円程度(時給約120円)です。障害の度合いが異なっても差を付けてはいけません。 それに比べ就労継続支援A型の場合、雇用契約を結ぶため、最低賃金(取材当時、時給751円/栃木県) 以上ですが、当施設は視覚障害のため、外で働くのが難しいのが現状です。訓練すれば出来る仕事であっても、目が見えないという事で企業が受け入れてくれない事も多いです。それでも障害を持った方が、親亡き後でも地域で自立して生活が出来るようにこれからも生活支援や、就労支援を継続していきたいと思っています。

施設長 佐久間 孝子氏(中央左)
職業指導員 齊藤 日出子氏(中央右)
株式会社ユニフォームネット 荒川 広志
株式会社ユニフォームネット 宇都宮支店 営業
取材日:2015年11月某日(栃木県宇都宮市にて)

取材協力頂き、誠にありがとうございました。

お客様情報

会社名 社会福祉法人 善光会 とちぎライトセンター
所在地 栃木県宇都宮市
設立 平成16年
資本金 -
従業員数 14名
事業所 -
事業内容 ・就労継続支援B型
・生活介護
・福祉ホーム
ホームページ http://www.t-lightcenter.com/

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