VOICE.140 キハラ株式会社

職場の統一感&イージーケアを叶えるモデルチェンジ|お客様事例

お客様へのインタビュー、導入成功事例のご紹介。

キハラ株式会社様は大正時代から日本の図書館をかげで支える100年企業。図書館の用品から館内の家具、管理システムに至るまで様々なサービスを提供しています。そんな同社のユニフォーム一新に迫りました。

キハラ株式会社様について

Q.御社について教えてください。

木原一雄社長:当社は1914年に私の祖父が兄弟で興した会社です。
新潟県村上市から兄弟二人で上京し、製本技術を学び独立。当時から学問と本の街だった神田神保町で図書館製本や帳簿、紙加工を行う会社としてスタートしました。
公共の図書館との仕事もありましたが、製本した商品をリヤカーに載せて神保町をまわることもあったそうです。

Q.図書館製本とはどういった製法なんでしょうか?

木原社長:普通の本と違い図書館の本は長期間使用・保管するので、そのために雑誌や論文などは新たに製本し、傷んだ本なら修理して再製本します。
これが図書館製本で、諸製本(もろせいほん)とも呼びます。
図書館製本は製本の中でもある種、専門的な技術です。

Q.現在は製本業以外のウェイトが大きいと思いますが、サービス面はどのように変化したのでしょう?

生産管理部長 工藤取締役:当初から製本以外にも図書を管理するための帳簿類を扱っていたので、図書館に出入りする機会も多く、そのうち「こういうこともできないか」という声を受けて徐々に取扱い用品が増えていったそうです。
図書館の本は透明フィルムを貼ったり、ラベルを貼ったり、管理のために装備と言う処理を施します。これらの装備用の用品や目録、貸出用のカード、印刷物などが主な取扱商品でした。
カードを入れておくケースの受注もいただくようになり、それが前身となって、現在は図書館の設備や家具も扱っています。今では図書館の内装設計やシステム製品も手掛けるようになり、当社の主力製品となっています。

▲自社カタログには図書館用の様々な用品が並ぶ

 
木原社長:時代と共に様々な部分がコンピューター管理に切り替わり、当社でもその流れにあわせて変化してきました。
遅れをとらず進んできたとはいえ、痛手が無かったとは言い切れません。
昔は図書館に本が一冊入ると本を検索するための目録カード三枚と貸出用のカード、さらにカードケースが必要になる…というように、図書館側の蔵書が増えることにあわせて追加で発注を頂ける流れがありました。
これがデジタル管理になったことでいくつかの用品は不要になり、システム開発ができるIT企業が新たなライバルに加わりました。
まだシステム未導入の施設や自治体もありますが、市場はがらりと変わったと言えます。
それに合わせて当社でも独自の図書管理システムを構築し、事業の柱の一つとして成長させてきました。

▲社内には今では懐かしいカードケースの姿も

 

Q.図書館自体の変化はありましたか?

工藤取締役:近年は自治体の統廃合などもありますが、公共図書館総数自体は微増です。そして新設の図書館では単館施設から複合施設化しているようなこともあり、より地域に密着した公共施設へと変わってきました。
また図書館という存在自体が「ただ本を借りる・読む場所」ではなくなってきています。
地域連携にどれだけ貢献できるかという部分に更に重きを置くようになり、コミュニティの中心的な役割を担うスポットへとあり方を変えています。
それに伴って、各地の図書館では他との差別化が見られるようになりました。農業支援、ビジネス支援、病院連携など、色々な特色を持った活動が始まり、それらの取り組みを発表する大会も毎年開かれています。

Q.変化に対応するうえで、人材採用も重要な要素になってくるのでしょうか?

総務担当 佐野相談役:そうですね。採用活動は当社でも課題の一つです。
とはいえ、絶えず人を入れ続けたいというわけではありません。先を見据えて会社を営むために全体の年齢層にも目を向けなければいけないですから、新卒採用などは時期を見つつ適宜という感じではあります。
特殊な業界ですが、本と関わる仕事がしたいという軸がある方が多い印象ですね。図書館というキーワードで探してきてくれる方や、司書希望だったという方もいます。

ユニフォームについて

Q.今回のモデルチェンジの経緯を教えてください。

工藤取締役:私から木原(社長)に懇請して、変更することになりました。
ユニフォームを着用するのは主に商品センターのスタッフで、現場に出るためお客様とお会いする機会もあります。
以前のユニフォームは長年着用したためほつれたり、色褪せたり、見た目が悪くなっていました。いくら洗濯して綺麗にしていても、劣化を隠すことはできません。お客様の目に映った時の印象が気がかりでした。
それから、同じユニフォームのはずなのに、なんだかバラバラ感がありました。古くなったことで見た目に多少の差異が出てしまったようでした。
貸与品ひとつ変えるだけで社員のエンゲージメントを高められる可能性があり、さらに社外に良い印象を与えられるならば、と考え、相談に至りました。


▲新ユニフォームを着用した集合写真

 

イメージを一新する新ユニフォームのポイント

当社担当:今回は統一感を意識しながらご提案し、メーカーのカタログに掲載されているアイテムから導入していただきました。

▼デザイン性
以前のユニフォームは作業着っぽさが強かったということもあり、今回のモデルチェンジでは機能性を保ちつつスタイリッシュさも意識。

▼シューズやヘルメットなどの用品にも注目
より統一感を高めるために、セーフティーシューズとヘルメットもご提案し、文字通り頭のてっぺんから爪先までトータルコーディネート。

Q.当社の対応はいかがでしたでしょうか?

佐野相談役:ユニフォームネットさんは営業担当の方が資格(※ユニフォームソムリエ認定、保護具アドバイザー等)もお持ちで、専門的に色々アドバイスをいただきました。
ユニフォーム=作業するための服という感覚でしたが、ご提案いただいた商品はどれもデザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富で、近年はもうただの作業着という枠に留まらないのだと感じました。
サンプルもすぐに取り寄せてもらい、良くしてくれました。自分達だけでしたらどのアイテムにするか迷っていたはずです。

工藤取締役:胸元に入れる刺繍(ロゴの再現)にも気を遣ってもらい、精度の高いものに仕上げてくれました。
こだわって靴やヘルメットも揃えたので、統一感ある新ユニフォームに切り替えることができました。

Q.導入後の現場の皆さんの声はいかがでしょうか?

工藤取締役:ユニフォームを着用する社員の間で評判が良いです。
新しいユニフォームは伸縮性があって速乾で、思ったよりメンテナンスしやすく動きやすいと皆驚いていました。
会社のルールとして、月曜~木曜をユニフォーム着用必須、金曜をカジュアルデーに設定していますが、金曜もユニフォームを着ている社員が多いです。
以前のユニフォームよりも乾きやすくなった分、洗濯サイクルが早くなり、問題なく一週間着用できるようになったというのが大きいのだと思います。

今後の展望

Q.これからの課題や目標を教えてください。

佐野相談役:当社はこれまでも社会貢献活動に積極的に参加してきました。例えば、子供達の育成のために千代田区のサッカークラブをオフィシャルパートナーとして応援したり、被災した図書館があればすぐに支援したりなど、中々表には出にくいものではありますが、中小企業だからこそできる事も多いです。
目標というよりも会社の姿勢としての話にはなりますが、今後もお客様や地域の皆様、繋がりを持つ方々に寄り添えるよう活動を継続していきたいです。

▲FC千代田より寄贈された特製ウェア

 
工藤取締役:現場の部隊である商品センターでは統一感を持ってお客様に常に同じサービスをお届けできるよう取り組んでいきます。
商品センターはお客様の声をダイレクトにキャッチするポジションであり、品質に力を入れなければならない部署です。カスタマーサポートにムラがあってはいけませんから、誰もが同じサービスを提供できるよう、表面上だけでなく中身も強くしていきます。
近年では、品質マネジメントシステム(JIS Q 9001;2015,ISO 9001;2015)の認証取得を進め、2021年3月に取得完了しました。こうした取り組みを質の高いサービスに繋げていきたいと考えています。

木原社長:私の中でも目標としている構想がいくつかあり、その中の一つが「脱酸性化処理」への取り組みです。
寿命の長い中性紙が国内で広まった1980年代より前に発行された印刷物には酸性紙が使われている場合が多く、この酸性紙は時間と共に劣化が進み100年もしないうちに朽ちてしまいます。劣化速度を抑制するための対策が脱酸性化処理です。
当社では既に脱酸性化処理に対応できるよう関連会社をグループに迎え、環境を整えました。
お客様の大事な資料の保存に関するご相談をいただくには相当な信頼が必要で、お客様のもとに通って信頼関係を築いてきた私達だからこそ出来ることが多い分野なのではないかと考えています。今後は資料保存の事業を一つの柱として育てていきたいです。
これも時代の変化の一つですが、資料をデジタル保存する流れが活発化し、それ自体は良いことですが、デジタル化したら終わりという風潮が否めません。長く本に関わる私達だからこそ現物を後世に残す大切さを忘れず、現物保存の取り組みを広めていきたいと考えております。

お客様情報

会社名 キハラ株式会社
所在地 東京都千代田区神田駿河台
設立 1914(大正3)年9月創業
資本金 -
従業員数 -
事業所 ●東京本社
●大阪支店
●北海道営業所
●仙台営業所
●名古屋営業所
●福岡営業所
事業内容 図書館設備・用品・コンピュータシステム、博物館・美術館設備等
ホームページ https://www.kihara-lib.co.jp/

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